小児科

目次

発熱

心配な熱かどうかの判断は「機嫌」「食欲」「元気」!!

熱の高さは必ずしも病気の重さに比例するわけではありません。熱の高さだけで脳がおかされる心配はありまん。熱だけにとらわれず、全身の状態をチェックしましょう。

★大人に比べるとこどもの体温は高めです。

眠い時、食後、寝起きは高めになりがち。
平熱を知っておきましょう。

【対処方法】

  • 水分補給は十分に!
    水にならないよう、麦茶、イオン飲料をこまめに飲ませよう。
  • 着やかけすぎに注意!
    熱の出始めは寒気で震えることがあります。
    手足が冷たければ保温をして下さい。
    また、熱が出たら着せすぎ、布団のかけすぎに注意
  • 気持ちよさそうなら冷やしてね!
  • 熱の高い時はお風呂はお休みしてね!

【解熱剤について】

解熱剤は一時的に熱を下げ、熱による辛さを軽くするための薬です。病気そのものを治すものではありません。高い熱で苦しくて眠れない時、水分を受け付けない時、またひどくぐずる時などに使うのも良いでしょう。 高い熱でも機嫌が良く、元気であれば使わなくても良いのです。

熱性けいれんの予防

熱が急に高くなるときに起こります。一度ひきつけたこどもの半数近くはまたおこします。今度ひきつけたときのために、次のことを知っておいて下さい。

  • あわてない、あわてない。
    ひきつけは数分間で止まります。命にかかわることは、まずありません。
  • 何もするな。
    口の中に指や箸を入れない(舌を噛むことはない)。大声で呼んだり、体をゆすったり、押さえつけたりしない。
  • 楽な姿勢で。
    体を横に寝かせ、服を緩め、ピンなどの危ないものは取り外す。
  • 吐くと危ない。
    吐きそうなしぐさをしたら、体ごと横にして、吐いた物がのどに詰まらないようにする。
  • じっと見る。
    時計を見て、何分続いているか確かめる。けいれんの様子をよく見て、後で先生に詳しく伝えられるようにしましょう。

【処置】

  • 8.5度以上に熱が上がらないように、解熱剤を用いる。
  • 8.5度以上に熱が上がり始めたら、ひきつけ止めの「内服」か「坐薬」を1回用いる。
  • さらに8~12時間後にひきつけ止めの「内服」か「坐薬」をもう1回用いる。

受診をする目安

救急外来へ受診しましょう(夜ならば翌日に)
全身の様子・全く周囲に関心を示さずぐったりしている。・いつもと違って明らかに機嫌が悪い。
飲むこと
食べること
・半日以上水分もとれない。・食事はとれないが水分はとれている。
熱がでたら・高熱で意識がない。
・ぐったりしている。
・一晩中熱が続く。
・3日以上の発熱。
・高い熱があっても機嫌が良い。
ひきつけたら・10分以上けいれんが続く。
(初めてひきつけた)
・熱と共にひきつけたがすぐに治まった。
せき
ゼーゼーしたら
・せきこみが強く、息ぐるしく、顔色が悪い。・せきがひどくて眠れない。
・せきこみが気になる。
下痢
便秘
・水様便を繰り返し、半日以上おしっこが出ない。
・下痢に伴い吐き気があり、ぐったりしている。
・機嫌が悪く血便が出る。
・下痢で機嫌が悪い。
・下痢が数日続く。
・便秘が5日以上続き、食欲が無く苦しそう。
嘔吐・何回も吐き、下痢もあり、水分も受け付けない。
・吐いた後ぐったりする。
・転落などで頭を強く打った後、吐き続ける。
・顔色が悪い。
・授乳後、毎回のように噴水のように吐く。
・せきと共に吐く。
・吐いたがその分、水分がとれる。
鼻水・鼻水が良く出る。
・鼻閉で苦しそう。
・呼吸しにくい、寝にくい。

症状が進んだり、繰り返すときは受診しましょう。

目次